拠点研究員のプロフィール
2012年4月にCMSIに着任した拠点研究員を紹介します。
石村 和也 いしむら かずや
分子科学拠点研究員 自然科学研究機構 分子科学研究所
京都大学大学院で量子化学を専攻、 総合研究大学院大学で博士(理学)を 取得。分子研で大規模量子化学 計算手法を研究。
応募の動機 これまでの大規模並列計算に関する 研究を生かして「京」コンピュータ利用 のための基盤プログラムを開発したい と考えました。
ミッション/役割 量子化学計算の高速・高並列プログラム を開発し、他課題の研究にも貢献できる ように公開します。開発に関するノウハウ の提供なども行い、多くの研究者が参加しやすい環境作りに 努めます。
抱負 「京」を使って、触媒、2次電池などの材料設計の指針を示していきたい。
|
大久保 毅
おおくぼ つよし
物性科学拠点研究員 東京大学物性研究所
九州大学大学院で物理学を専攻。 博士(理学)を取得後、大阪大学大学院 でフラストレート磁性体の秩序化とダイナ ミクスを研究。
応募の動機 「京」を用いた大規模並列計算が進むこ とにより、これまでとは質的に大きく異 なる物性研究の世界が広がると期待 し、そのプロジェクトに貢献したいと思い ました。
ミッション/役割 大規模並列計算による計算物性物理学のため の革新的アルゴリズムや手法の開発と、 それを用いた物性物理学研究を行います。
抱負 新しいことにどんどんチャレンジし、楽しくアルゴリズムを開発。 それらを活用して、面白い物理の研究を進めていきたいです。
|
坂下 達哉
さかした たつや
物性科学拠点研究員 東京大学物性研究所/CMSI神戸拠点
広島大学、大阪大学大学院で 純粋数学を専攻。 電気通信大学大学院にて量子情報 理論の研究で博士(工学)を取得。
応募の動機 博士課程で行っていた量子情報理論に おける大規模計算の実装には、固有値 解法についての深い理解が不可欠でした。この経験を次世代スパコンの 並列化実装に生かしたいと考えました。
ミッション/役割 ALPSやQDS等の統計力学のシミュレーションプログラムについて、 固有値解法を含めた線型計算まわりの効率的な実装に取り組みま す。
抱負 線型計算、計算機アーキテクチャ、物性理論等、すべての観点から 最適な実装をめざします。
|
西澤 宏晃
にしざわ ひろあき
分子科学拠点研究員 自然科学研究機構 分子科学研究所 /早稲田大学理工学術院
早稲田大学で量子化学を専攻、 博士(理学)を取得。 非断熱理論に関する理論開発を行ってきた。
応募の動機 研究だけでなく、趣味としてもプログラム開発を 行っているため、そのスキルを 役立てることができると考えました。
ミッション/役割 リニアスケーリング量子化学計算手法であるDC法や 量子分子動力学法の 高度並列計算プログラムを作成し、 化学反応に対する実証研究を行います。
抱負 実験の人にも利用しやすい、機能だけでなく ユーザビリティも高いソフト開発を行いたいと考えています。
|
水口 朋子 みずぐち ともこ
分子科学拠点研究員 京都大学化学研究所
九州大学大学院で物理学を専攻、 博士号取得。フランスのリール第 一大学で、分子動力学法を用いて ガラス転移を研究。
応募の動機 ガラス系における時間スケー ルおよび相互作用の系統的 分離手法を拡張し、より複雑な分子 間相互作用をもつ多成分不均一系 にアプローチしたいと思いました。
ミッション/役割 大規模並列計算による計算物性物理学のための革新的アルゴリ ズムや手法の開発と、それを用いた物性物理学研究を行います。
抱負 分子科学研究とソフト運用高度化を一体化させることによって、 分子集団機能の原子・分子レベルの解析法・制御法の確立に 寄与したいと思います。
|
|