※コミュニティーメンバーへの配付は終了いたしました。
■本書をお読みになられた方たちの声をご紹介します。<こちらから>
~目次~ 第1章:方程式図鑑 第2章:方程式はかくして解かれる 第3章:計算科学がなしとげた発見と予測 第4章:計算科学者のおおいなる挑戦 第5章:ぼくと「京」のトリセツ 第6章:計算科学者、みらいと語る
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Torrent特別号 『ケイサン ブッシツ カガク』
「計算物質科学に関する研究内容については、今回は見送らせていただくことにしました。映像化を含め、一般の視聴者に簡単に説明することが難しいという判断からです。」 科学番組のプロデューサーX氏からの厳しいお断りメールが届いたのは2012年の春。「京」の本格稼働が目前に迫った時期でした。研究成果を分かりやすい言葉で伝えようという努力はしていたものの、読者・視聴者から「どのように見えるのか?」という視点が全くなかったのです。欠けていたのは、「デフォルメ」と「ストーリー」。若手研究者の紹介写真でも、みな端末の前でこちらを振り返る構図ばかり。その先で「京」につながっているはずなのに、実際スパコンにどう関わり、日々どのような問題にどう取り組んでいるのか。淡々と成果ばかり並べても、伝わらないということを痛感しました。 「京」の誕生は、計算物質科学の理論的枠組も、プログラム開発の方法も一変させました。それだけでなく、「見える化シンポジウム」、アプリのポータル「MateriApps」などの新しい広報活動を通じて、研究者コミュニティや、社会との関わり方も確実に変化しています。 この本は、それらの活動の中で得られた「この分野、高校生にもわかりやすく、でも内容濃いことがわかるコンテンツないの?」という声から生まれました。「計算物質科学」をやさしく、でも正確に伝えたい、を合わせたらこうなりました。両者の葛藤をお楽しみくだされば幸いです。
(「ケイサン ブッシツ カガク」“あとがき”より)
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[Torrent とは]
2010年12月に創刊されたCMSIの広報誌(年3回発行)。毎号、若手の研究者たちに注目してその研究や活動を紹介している。CMSIで開催されている研究会やシンポジウムを紹介する特集記事、アプリケーション開発者の素顔に迫るシリーズ「アプリケーション開発の最前線から」、テーマに沿った若手技術者同志の対談、京コンピュータの最新情報を伝える「京だより」など必読記事が多い。
◆広報小委員会は、Torrentの内容に関するご希望・ご要望を受付けています。ご連絡はCMSI事務局(柏)までお願いいたします。◆